●中性脂肪を減らし、心臓を元気にするEPA
日本の65才以上の高齢者数は、2050年には全人口の約36%に達すると推計されています。
1人の高齢者を1.5人の成人が支える超高齢社会がまもなくやってくるのです。
もはや長寿を手放しで喜ぶ時代は終わりました。
寝たきりや認知症の状態で長生きしても、苦痛を伴うばかりだからです。
幸い、現在の日本人の健康寿命(健やかに過ごせる人生の長さ)は、世界トップに位置していますが、平均寿命82才に対して、健康寿命は75才(2003年度)。
つまり、人生最期の7年間は、何らかの障害を抱えて過ごすケースが多いのです。
この7年をいかに短縮し、健康なまま天寿を全うするか、これが今後の大きな課題といえます。
●注目されている「予防医学」
にわかに注目されはじめたのが「予防医学」です。
近代の医学は「病気になってから治す」ことに主眼が置かれ、強力な化学薬品が次々と開発されました。
ところが、病気の罹患者数は増える一方で、なかには化学薬品の副作用で症状が悪化したり、生命を落とす例も少なくないことから、一転、これまで軽視されてきた「病気になるのを未然に防ぐ」予防医学が見直されるようになったのです。
現代社会には、紫外線や排気ガス、食品添加物、精神的ストレスなど、病気を促す危険因子があふれているため、病気にならずに天寿を全うするのは容易なことではありません。
しかし、病気の発生は止められなくても、その発生時期を最大限に遅らせることが出来れば、健康寿命をより長く保てます。
これを実現するのが予防医学です。
特に40代以上の中高年層…この世代を、私は応援の気持ちを込めてピッカピッカの~1年生ならぬ「熟年生」と呼んでいますが、熟年生の健康維持にはヘルスフードを用いた知的食生活がおすすめです。
№2では続きをご紹介します。
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