皆様も本当によくご存じのモノと思います。
なんと歴史は2000年も前から。
人参に関する記事の最古のものは、後漢の張仲景の『傷寒論』(196~220年)で、113処方中、人参配合処方21方が記載されています。
張仲景はこの中で、当時行われていたものを参酌してとの意味のことが記されており、それ以前から人参が使用されていたものと思われます。
また人参の薬効を記した文献中、最も古く、今に伝わるものとしては、梁の陶弘景が神農本草経を修訂した『神農本草経集注』および相前後して著した『名医別録』(483~496年)があります。
その中で、薬物を上・中・下品の三品に分け、
『上薬は君薬という寿命を養うのが本来のはたらきであり、天のはたらきに照応し、毒なく、多用あるいは長期間服用しても人を傷つけない、体を軽くし気を増やし、老化せず長生したいものは上経にしたがって服用する』
とし、人参は上薬に分類されます。
続きは№2でご紹介します。