心を整えるー漢方分類ー・№4     2018年 6月 4日



「健全な肉体に健全な魂」と言われるように、体が元気だと心も元気なものです。
そのまた逆もしかりで、不安や怒りなどのストレスは体も不調にします。


№2に出てきましたが、「狐惑病(こわくびょう)」というのがあります。

傷寒論の金匱要略に掲載されているこの病は、気分が優れず目を閉じて眠ろうとしても目が閉じられず、寝ても覚めても不安な気持ちが抜けない。
食べ物の匂いを嗅ぐのも嫌になったり、顔色が赤や黒や白くなったりすることのある人の事。


古典には「甘草シャ心湯(かんぞうしゃしんとう)」という処方が出ています。
これは心と胃腸の関係がアンバランスになったことを示し、心の問題から胃腸に影響し、逆もあり、胃腸の問題から心へも影響することが示されています。


そこで、胃腸の調子を上げながら、心へたまったものを除いていく事で、バランスをとっていきます。





腹満(へそ上辺りが張ってくる)      60代 女性

2月
病院へ行ったが異常なしと言われ、相談あり。
お腹の張りとみぞおちのつかえの両方の症状が出ている。
本人が言うには「腸内フローラが悪くなって、やる気も落ちてくる」と。
また足先にしびれもあり、感覚がおかしい。
本人が言うには「のり状のものがくっついている感じ」これが一年以上続いている。
舌診すると水滞(脾湿)が見られる。

お店で一服飲んで、みぞおちのつかえはすぐ取れた。


2月
お腹はいいので、足のしびれ(違和感)の治療へ。



足裏の違和感がずっと続いてる人は多い。
「のり状のもの」とか「おもちがくっついてる」とか「ジンジンする」とかいろいろ言われる。
これらほとんどが、静脈経リンパの流れの問題から起こっている。
この方も流れの問題から起こっていると診て、流れを改善する処方を出し、14日もかからず、消えてしまった。



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