自律神経の乱れは誰にでも起こります。
が、すごく自然と元に戻るものです。
ところが、その時のストレスが強いと乱れたままで戻りにくくなります。
それが原因で、頭痛、めまい、動悸、胃腸障害、湿疹、尿の問題…と、その人の弱い所へ出てきます。
今回はその中の「動悸」についてです。
古典の金匱要略には「奔豚気病(ほんとんきびょう)」として載っていて、下腹がビクビクと動悸したり、のどへ突き上がってくる感じがあります。
上へ昇ってきた時は、胸やのどが急につまるように感じたり、苦くなったりして、このまま心不全を起こして死ぬのではないかと思う位、体調が急変します。
ところが、しばらくするとスーッと治まってしまいます。
これは骨が弱ったために起こる症状で、骨の弱りは驚きやすくなったり、恐がりになります。
そして、これは喘息ともつながっています。
代表処方は「苓桂甘棗湯(りょうけいかんそうとう)」があり、この「奔豚気病(ほんとんきびょう)」は、腎の癪(しゃく)とも言われます。
手のふるえ 70代 男性
4月
慢性頭痛で相談あり。
相談中、手のふるえに気付いて尋ねると、こちらは頭痛よりも長いと曰く。
特に利き手の右手のふるえが酷く、名前を書くのもふるえて困る。
整形外科で診てもらったら、脳には異常なく神経や筋の老化による筋力萎縮によるふるえだろうという事で、特に治療は無し。
指先のみではなく、腕もふるえがあるので、コーヒーカップを持つ時などが特に困る。
慢性の頭痛は後ろ頭で肩から首、後頭部がこったり重かったりで痛む。
すべては老化と内風により「ひからびる」ことから発症しているとみた。
内風を抑えることで、手のふるえは比較的早く落ち着くので、先にこちらから治すことに。
5月
「ふるえはほとんどなくなって…」と報告あり。
内風を起こしている要因を抑えたのでよく効いた。
再発しないように陰分を固めるため、しばらくこの処方でいく。
その後、頭痛を治すことに。
現在服用中。
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