古典の金匱要略(きんきようりゃく)の中、婦人産後病編には「血虚(けっきょ)」から起こる様々な症状と治し方が出てきます。
また「血虚(けっきょ)」体質は冷える方も多いので、どうしても風邪を引きやすくなります。
もしも、生理中や生理前後に風邪を引くと風邪の熱が子宮に入ることがあります。
今回は「血虚(けっきょ)」体質の方が生理中や産後に風邪を引いた時にどんな事が起こる可能性があるのか、又、対処法をお話します。
古典の傷寒論(しょうかんろん)では、これを「熱入血湿」と言い、生理不順や生理前症候群(PMS)の原因のひとつとされています。
特に、産後に風邪を引いてこうなるとその後の生理に大きく影響し、ただ生理が不順気味になるだけではなく、熱が抜けないと炎症を起こし、子宮筋腫や子宮内膜症、乳腺症、子宮嚢腫の原因にもなるのです。
たかが、風邪と思われがちですが、生理中や産後は、あとあと悪いものを作ってしまうことがあるのです。
女性の子宮は「少陽経三焦(しょうようけいさんしょう)」がメインとなり、風邪の熱邪はここで解毒されていくのでこもってしまって、あとあと婦人病の原因となることが多いのです。
漢方では「半表半裏(はんぴょうはんり)の熱」と言い、「小柴胡湯(しょうさいことう)」をメインに使われます。
中に入っている、
・柴胡(さいこ)で「気」の巡り
・半夏(はんげ)で「水」の巡り
・黄苓(おうごん)で「熱」の巡り
を整え、追い出していきます。
生理中や産後に風邪をひいて、熱が出たら、あとで小柴胡湯(しょうさいことう)をしばらく飲んで、婦人系をキレイにしておくと、あとあとの病気を予防する事が出来ます。
漢方では未病(みびょう)と言いますが、やはり「予防に勝る治療なし」です。
汗かき 50代 女性
7月
汗かきで相談あり。
遠方の方でメールで舌の写真を送ってもらったり、問診にてやりとりをして体質弁証した。
特に顔の汗がひどく、夕方から夜にかけて多い。
夜間、寝ている時も暑くなって目が覚める事もあり。
昨年は同じような体質、症状の方を何人もお世話させて頂いた。
汗かきは気虚型、湿熱型、陰虚型、瘀血型とタイプがあり、それが混ざる事も多い。
さらに熱の滞りがどこにあるのかで処方内容も全然違ってくる。
この方は春秋の花粉症もあり、気虚、湿滞型の汗かきとみた。
7月
6~7割、汗は無くなったとTELあり。
お問い合わせはメールでもお電話でもお気軽にどうぞ。
TEL(086)466-0395
アオキ薬局は、全力で元気を取り戻すお手伝いをします