心の病は漢方では、「心」と「胆」を中心に考えると述べました。
より臨床的に多いパターンと具体的処方を示していきます。
②心血不足
心の血は心包と言われる流れる血が不足すると、不安、動悸さらに「怔忡(せいちゅう)=恐れる、悩む=」が起きやすくなるとされています。
さらに心の中の陰血が減ったり、流れにくくなると、心が養われず、「神(かみ)を蔵することができない」とされ、不安がって落ち着かず、題名のような症状が慢性化しやすくなります。
さらに長引き、身体も弱くなり、月経などで失血が多いと、さらに長患いとなります。
めまい、不安、動悸、疲れやすい、顔色が悪いなどの症状が表れやすくなります。
「舌は心の苗」と言われ、舌診した時、舌色が白っぽくなり、張りも弱くなります。
代表処方は「帰脾湯(きひとう)」や「加味帰脾湯(かみきひとう)」、「天王補心丸(てんのうほしんがん)」など。
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