心は「神を蔵し」「血脈を主る」、これら機能が失調して現れる症状を漢方的に分類します。
1、心気虚 ー心の気の不足ー
動悸、めまい、息切れ、元気がない、汗をかきやすい、顔色は白っぽい。
2、心陽虚 -心気の不足のうえに寒がりになる-
1の症状に手足の冷え、風邪を引きやすい。
3、心血虚 -心血の不足-
動悸、息切れ、不眠、多夢、健忘、唇が白い。
4、心陰虚 -心の陰液不足-
3の血虚の症状にのぼせ、手足があつい、夕方になると火照る、寝汗。
5、水毒(湿邪)
脾や腎の陽虚のため、湿邪が心を犯し、心陽が十分働かない。
この場合、湿邪をさばくことを中心とする。
6、痰濁(たんだく)
胃腸で発生した濁った「痰」という、水毒のゴミ付きが心の働きを抑え込む。
心竅(しんきょう)を防ぐと精神異常の症状が出る。
この痰濁がこびりつくと長く患うことになる。
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