「不安、鬱、不眠」心の漢方・№3   2018年11月 3日


心の病に対する漢方の考え方は「心機能」と「胆機能」の失調と捉えます。
そこで、これらの生理的な役割りをまとめてみたいと思います。



①血脈を主る

ー血液を動かし(推動)、血脈中に運行させ、身体のすみずみまで滋養するー

②神を主る

ー心の安定。失調すると、精神や意識、考える事などに低下が見られる。
 具体的には精神不安、動悸、不眠、多夢、苛立ち、うわ言、独り言が多い、
 反応が鈍くなる、健忘、眠くなりやすい、ひどいと意識不明ー




※これら2つを分けて考える事は出来ません。
血液は神志活動を担う基本的物質であり、潤す事で、心は神志を主ることができています。
臨床上では、神志の異常に対しては、血の材料を入れて流れる血脈を増やす事で、心の問題も良くなっていく事が多いのです。

№4では心の病理分類についてご紹介します。




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