慢性皮膚病の体質原因は「血虚(けっきょ)」と大きく関係しています。
「血虚(けっきょ)」とは、血がすみずみまで十分回らず、その本来の働きが出来ていない体質のことです。
特に女性の方は月経で血をもっていかれるので、男性に比べて血虚体質の方が多くなります。
そのため冷え症、乾燥、肌、目の疲れ、睡眠が浅い、頭痛など起こしやすくなります。
では「血虚(けっきょ)」はどのようにして出来るのでしょうか。
もちろん増血のための材料不足、食事の内容に一番の原因があります。
他にも寝不足、目の酷使、陰虚体質からの二次的なもの、過労による気の使い過ぎ、そして月経量が多いなど、いろいろ重なって出てきます。
「血虚(けっきょ)」体質が出来上がってくると、肌の乾燥しやすくなります。
当然本来の肌バリアが落ち、刺激に弱くなり、かゆみを起こしやすくなります。
そこまでいかなくても、指がいつも乾燥してビニールのレジ袋を開けないなど、顔や手指の乾きがみられるようになります。
この時、傷やかぶれなどで肌が傷付くと、治り切らなくなり、慢性化してしまう事がよくあります。
若く陽気陰気が盛んなら、気の力でもって血虚を補い、傷も治っていくものですが、50代以降位になると、それも難しくなってきます。
色々な肌のトラブル、皮膚病もシミもすべて血虚が根底にあるのです。
続きは№5でご紹介します。
耳鳴り 80代 女性
12月
耳鳴りのチラシを見て来店、相談あり。
約10年以上続いていて、右耳が特に飛行機の音がうるさい。
ゴーとかギュイーンという音が昼夜続いている。
耳鼻科で何度も検査し薬もいろいろ変えてもらったが、まったく変化なし。
難聴もあり、右に補聴器を使っている。
相手の話し方にもよるが、声質(?)によってはすごく頭にひびく時あり。
腎機能低下があり(約20%と病院)、食事での蛋白質にはすごく気を使っている。
舌診すると裂紋、辺紋多く、陰分がかなりやられてきている様子。
陰>陽となり、陰と陽、心と腎の繋がりがずいぶんと落ちてきている様子。
体の中の陰陽は、経済と同じで、温かく流れることで働き正常な状態を保つとみている。
耳鳴りに漢方をお世話する時、これらのバランスを整えつつ、流れを回復させる事を考えた。
1月
おしっこの色が今までオレンジだったのが、キレイになった。
音は減ってきた。
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