まず「かゆみ」について漢方的な考え方を述べてみたいと思います。
湿疹やアトピー、あせも、乾癬、掌蹠膿疱症など、かゆみの強い皮膚病はたくさんあります。
かゆみが起きた時、ムズムズして掻かずにはいられません。
ですが、掻けば当然皮ふは傷つき、破れ、より治るのに時間がかかるようになります。
掻かないように叩いたり、爪を立てたり、冷やしたりと色々努力をされている方も多いようですが、イジイジした時に掻くと気持ちいいので、どうしても掻いてしまいます。
頭では掻き壊してはダメだと分かっているのに、掻くと気持ちいいので掻いてしまうのです。
では、どうして皮膚病になって、慢性化してしまったのでしょうか?
その根本の体質や生活習慣、食事などを問診でお聞きし、舌診、望診などと併せて、根本から改善していくのが漢方なのです。
まずあせもですが、同じように夏、汗をかいてもあせもになる人とならない人がいます。
この差は何か?
実は体質にあります。
体の中に「水毒(すいどく)」を持っている方が夏の暑邪や湿熱邪にあたり、汗をいっぱいかくと、あせもになります。
あせもは痒いです。
プツッと出てくる時、ムズムズして掻いてしまいます。
続きは№3でご紹介します。
手湿疹、掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)
&手甲側の固定疹 30代男性
7月
手のひら、手の甲側に続く湿疹で相談あり。
約3年位前より続いているが、春のみ少し落ち着く。
春は花粉症がひどく、その時期はなぜか湿疹は減る。
また一部ではあるが、太もも、腰、二の腕にも赤く小さい湿疹が出ているが、こっちは出たり引いたりする。
手のひらの掌蹠(しょうせき)は小さいが、手の甲の固定疹は指の上側も含め、硬く群生して盛り上がっている。
仕事でパソコンをよく使い、首や肩が凝って痛む。
睡眠は7~8時間取れている。
仕事の途中、間食はよく摂る。
舌診、問診、望診より、男性には珍しい、血虚血熱による湿疹とみた。
そこに砂糖の食毒が関わっている。
7月
「落ち着いてきてます…ここら辺(親指の付け根)にまだかゆみがある」と見せてくれた。
8月
よく落ちついて、指上側の盛り上がりも消えてきた。
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