春は『肝』が弱る!?・№1     2018年 3月22日



●春は『肝』が弱る!?…カレーを食べよ!


漢方で言う『肝』は現代医学の肝臓とそこから続く隔膜を中心に、薄く全身を巡る「筋膜」の事を言っています。

これにはいろいろ解説はありますが、私が勉強した限りでは当たっていると思います。


つまり『肝』は、肝臓→隔膜→頭の上から足先までの筋膜と続いているのです。
そのため肝が弱ると筋膜の動きが悪くなり、腰やひざが硬くなったり、痛んだりするのです。
上の筋膜では、肩・首が凝ったり、頭痛を起こします。

また肝は主に目を養っていますので、肝が弱ると目も疲れやすくなったり、しょぼしょぼしたりします。

普段から過度のストレス、寝不足、食の不摂生などで肝が弱っている人は、当然のように春になると花粉症で目にきます。
目がかゆくなったり、しょぼついたり、赤くなったりするのです。


また肝は「きも」とも読みます。

先程のような生活で、肝(かん)が弱ってくると「きも」も当然弱ります。
「きもが座る」とか「きもを冷やす」とか言いますが、肝(かん)が慢性的に弱ると「きも」も弱り、どっしりしなくなり、よりストレスにも弱くなります。
言う事も一本の筋が通らなくなり、ブレやすくなります。

肝が座れば、筋は通り、筋肉は強くなり、「きも」も座り、体から発されるオーラも若々しくなります。

黄帝内経素問にも「肝欲散」とあり、「肝は散を発す」とかいてあります。
言い換えれば、ちょっとストレスがかかったり、つらい事があったら、ストレスを溜め込まないように、汗と一緒に発散させてやるといいのです。
おすすめはちょっと辛いカレーです。


そうすると肝から続く筋膜も硬さが取れ、動きが良くなり、少々のこりや腰痛は楽になるのです。

春は肝の気が滞りやすくなります。
滞らせてしまうと病気が出ます。
早目早目の食療法で、予防していきましょう。

もしそれ位ではダメな時・慢性化してしまった時は、アオキ薬局までご相談下さい。



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