食生活「流行り」ではなく『身土不二(しんどふじ)』・№1



●流行に振り回されることなく「食生活の改善」を!

今回はちょっと気になる『食生活の改善方法』について、そして『身土不二(しんどふじ)』という言葉についてお話させて頂こうと思います。
このところ、偏った考え方の情報やまた正しいものや不確かなものなど含め、様々な「食」に関する情報が飛び交い、それに振り回されてしまっているような気がします。
今回のお話は、私たちの健康を守るだけではなく、子供たちにもしっかり伝えていける「食」の在り方として参考にして頂けたらと思います。

●「流行り」に振り回されないで!

ここ最近、本当に溢れる情報に振り回されてしまいますよね。
何が正しくて何が間違っているのか…。
例えば、「炭水化物・糖質は体に悪いので摂ってはいけない!」などという極端な健康法。※炭水化物や糖質は唯一脳の栄養となるものです。
(糖尿病などでの摂取制限がない限り)極端な摂取制限は体に悪影響です。
もちろん、摂り過ぎはいけません。
また、「海外セレブの間では○○を摂る健康法が流行っています」とか「○○を食べるだけで、飲むだけで…」などなど挙げればキリがありませんが、数年前に流行したのは「ココナッツオイル」でしょうか。
一時品切れになるなど、一大ブームを巻き起こした「ココナッツオイル」ですが、実際のところ何が健康に良いと言われていたのでしょう。
それは某有名ハリウッド女優が愛用していて、抗酸化成分やビタミン&ミネラルが豊富に含まれており美肌効果がある。
また燃焼しやすい油なので蓄積されにくくダイエット効果がある。
また熱により変性しにくいため体に良いとして脚光を浴びたのですが…少し深く解読してみますと、まずココナッツオイルは植物油ではありますが飽和脂肪酸の含有量も高く、また魚などの不飽和脂肪酸に含まれる「オメガ3」とは油の種類が違います。
よって血液サラサラや肥満解消などの効果はありません。
また南国でとれる油ですので、体を冷やす作用もありますし、またそもそも日本人にはココナッツオイルを摂るという習慣がありませんので、消化吸収のめんや、和食に馴染まないという難点もあるんですね。
このように「健康のための食生活改善」を考える際には、流行ではなく、もっと私たちが考えなければならない、大切なことがあるように思います。



●『身土不二(しんどふじ)』と『日本の伝統食』

“健康のための食生活改善”を考える際の重要なキーワードとして、この2つをまず大切にして頂けたらと思います。
この2つを意識して頂くことで、流行に惑わされにくくなるようにも思います。

まず『身土不二(しんどふじ)』。
「カラダ(身)と環境(土)はバラバラではなくつながっていますよ(不二)」という意味の言葉です。

つまりその土地でとれたもの、その季節に自然にとれるものを中心に食べれば、生活している場所の気候・風土・季節の変化に適応し、健康に過ごしていくことができます。
という意味なんです。
さきほどのココナッツオイルの例ではありませんが、南国の作物や夏の野菜は、人間が暑さに対応しやすいように体を冷やし、ゆるめるという作用を持っています。
そのような食材を冬に食してしまうと体は冷えて具合が悪くなってしまいます。

今や夏野菜であっても1年中スーパーに並べられている時代ではありますが、食材の役割を考えた時にはやはり、旬の食材を食べるのは健康に一番!冬には冬の、体を温める根菜類を。

体に良い油を摂るなら、冬は旬の鯖や鱈、鰤などのお魚から摂るのが一番良いわけなんです!
つまり日本人には日本人の先祖が食べてきた「日本の伝統食」が身土不二の原則にあった食事ということなんです。
先祖代々が食べてきたものは、消化・吸収しやすいように体ができています。
日本人が長年食べてきた日常食といえば、ご飯に味噌汁、煮炊きした野菜に豆類やお魚、漬物などの「和食」です。
昔の人が丈夫だったのは、この身土不二の原則が自然に守られていたからではないでしょうか。
今の私たちにとってこの原則を守る事は少し難しいところもありますが、ただ、流行を追いかけるのではなく、この身土不二の原則を守ることに意識を傾けて頂ければ、日常の食生活の改善方法、大きく間違わないのではと思っています。



●日本人の体を戻すカギとは

先日ある研修会で驚くべき数字を耳にしました。
驚くべき数字とは、「世界の20%」という数字です。
何が20%なのか…。
これは“世界でつくる医薬品の20%を日本が消費している”というもの。
お薬を販売している私が申し上げるのもなんですが、これではいくらなんでも日本人の体が心配…。
治療とともに、本気で予防を考える必要に迫られているといえます。
実は現代人の体、このままの食生活では将来もたない…と危惧されているのをご存知ですか?
なぜもたないのか、改善方法はないのか…次項でご紹介します。



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