男は秋に弱る・№14         2018年 9月30日


「腎虚(じんきょ)」を補う漢方薬の続きです。


5、知柏地黄丸(ちばくじおうがん)
(滋補肝腎、清熱瀉火)

陰虚火旺(いんきょかおう)に対して用い、清熱力のある処方。
陰虚火旺(いんきょかおう)とは、体の中の潤いである陰分が不足し相対的に陽分(陽気・火)が勝ったもの。

ほてり、のぼせ、口渇、寝汗、性欲過亢進など火旺症状を目標に使います。
六味地黄丸に清熱の生薬の知母(ちも)・黄柏(おうばく)を加えた処方。




6、八味地黄丸(はちみじおうがん)
(温補腎陽)

腎陽虚に用いる処方。
腎陽虚とは、腎陰>腎陽のバランスで腎の陽気ダウンしたもの。
一般的に女性や高齢者に多い。

腎陽虚とは、下半身の冷え、おしっこが近い、ひざや腰がだるい、動作が緩慢、耳が遠い、寒がりなどの症状のこと。
夜間頻尿の治療によく用いられます。

六味地黄丸に陽気を補い回す、桂皮(けいひ)と附子(ぶし)を加えたもの。
どちらも大熱生薬なので、熱化症の方には不向きです。







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