冷え症


冷え症の症状は?


手先・足先が冷える、下半身など腰から下が冷える、背中が寒い、お尻が冷たい、太ももの一部が冷たい、下腹部が冷たい、下半身は冷えるのに上半身が暑い、又は首から上だけ暑い…などいろいろなタイプがあります。
冷え性の方は、「疲れやすい」「元気が持続しない」などの症状が一緒に現れることがあります。


冷え症の原因は


アオキ薬局の症例と経験ですべてに共通して言える事は「陽気」という体を温めるエネルギーと、それに伴う血液がしっかり巡っていない事が一番の原因です。
サプリメントではコエンザイムQ10、ビタミンE、イチョウ葉などが人気です。
効果は飲んでみないと分かりませんが、お手軽なので試してみるのもひとつです。
当店では、漢方(東洋医学)で根本から改善するようにお手伝いしていきます。
そこで漢方的(東洋医学的)にいくつかのタイプに分けてみます。

流れる血液量が少ない(血虚)

漢方(東洋医学)では血液量が少なく薄い事を「血虚(けっきょ)」と言います。
※薄い=比重が軽い。
増血する栄養剤のみで調子が良くなる方もたくさんいます。
男性も女性も40代ぐらいより胃腸での蛋白や鉄分の吸収がダウンしてきます。
若い人と同じ物を食べても吸収する量が全く違います。
よく「レバーとかひじきを食べるようにしているのに」と言われる方…吸収の問題かもしれません。
吸収の良い液体になった栄養剤(レバーなど)に体に蓄える漢方又は巡りをよくする漢方をちょっとだけ足してやると、すぐに効果が現れます。
女性に多いタイプですが、加齢とともに男性にも見られます。
又「血虚」の体質になった根本原因も捜すようにしています。
一時的に補うだけでなく、出来るだけ若い体に近づけるような体質改善を心がけましょう。

体の水分の流れが悪い(水毒ーすいどくー)

漢方(東洋医学)では水分の流れが悪い事を「水毒―すいどく―」と言います。
根本は肺、胃腸、腎の働きの低下で、水は高い所から低い所へ流れるように、下半身へたまり冷えを起こします。

Ⅰ、肺の働きが悪いという事は運動や労働で汗をかいていないという事。
Ⅱ、胃腸の働きが悪いという事は胃下垂などや、冷たい物の摂り過ぎ。
Ⅲ、腎の働きが悪いという事は加齢や過労でバテているという事。
などが挙げられます。

アオキ薬局での漢方(東洋医学)の考えでは、まず水毒を抜き、その後温めていく…と2段階に分けて処方していきます。
水に濡れてべちょべちょの雑巾を乾かす時、いきなり温風をあてて乾かすのではなく、まず雑巾をしぼって、それから乾かし(干し)ますよね。
このようなイメージだと思ってください。
又、水毒だから必ずお腹がチャポチャポするとは限りません。
症状と体質を詳しく考察してお世話させて頂いています。

陽気の不足(陽虚)

陽気(体を温めるエネルギー)が少なくなると冷えを感じます。
加齢とともに陽気が少なくなった方は寝不足で疲れている時、若い方ならのぼせて火照るのが普通ですが、冷えも感じるようになります。
また長年の習慣で冷える体質が出来上がってしまった方もいます。
胃腸が弱く、陽気を作り出す力が不足している方は、冷えやすく、直ぐ風邪をひく、のどが痛くなりやすい。
いつも眠い方もいます。
陽虚の方は全身すみずみまで巡らす血液にパワーが足りなくて冷えやすくなります。
新しい事に挑戦する意欲が沸きにくくなる事もあります。
肌の色で言えば、陽虚の方がみんな色白とは限りません。
色黒の男性にも多くみられます。
陽気というのは、温かい春風、さわやかな南風のようなものです。
さわやかに体の中を吹いて巡ってすみずみまで行き渡るのが良いのです。
すぐにそうなるように、根本体質を詳しく考察して、出来れば飲んですぐ分かるように処方させて頂いています。(普通15分で変化が見られます)

気のつまり・ストレス(気滞―きたいー)

気というのはつまるもの、滞るものです。
特に悩み事が深ければ深い程つまります。
心底悩んで、うつ状態にでもなれば、例えストーブの前にいても手足は氷のようになります(私も経験があります)。
それぐらいストレスは影響するものなのです。
休みたいのに休めなかったり、他人から毒々しい言葉をあびせられたり、心配事があったりすると「気滞(きたい)」を起こすのです。
だから冷え性の裏には、ストレスやプチうつ・自律神経失調症・不眠症などが隠れている事もあります。
体の中の気が滞ると、その場所が顔など上の方であれば熱っぽい症状(のぼせ・ほてり)がよく見られます。
そしてすみずみまで巡らないため、手足は冷えやすくなります。(手のみ、足のみの方もあり)気滞(きたい)には軽い方もいれば重い方もいます。
軽い方はうちわで扇ぐような処方で効果がありますし、重い方は凝り固まっているので、たたき、砕いていくような処方で除いていきます。
病院の薬と違って、眠気やだるさがまったくなく、スッキリしながら冷えが治っていくような根本(体質改善)を考えて、お世話させて頂いています。

その他の原因は?

他にも「お血(おけつ)」「痰(たん)」「厥(けつ)」「四逆(しぎゃく)」「陰虚(いんきょ)」などいっぱいあり、混ざり合って症状が出ている時も多く見られます。
たかが冷えと言っても本人は本当につらいものです。
温めてもなかなか温まりにくく、温まりすぎると暑くて息苦しかったりとバランスがとりにくい体質でもあるのです。
どんな症状でも漢方にめちゃくちゃ詳しい薬剤師が根本の根本からお世話させていただきます。

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