初回来店
昨年から今年にかけて頭皮の乾燥、フケ、かゆみが続いてると相談あり。
病院でみてもらい、ローションの塗り薬と専用シャンプーを処方され使っているが、塗るとかゆみは治まるがフケは出る。
半年以上治まらず続いているので根本から治したいと来店。
問診すると仕事でずっとパソコンを使いスマホもよく見る。
目の酷使が原因と考えられた。
目をたくさん使うと肝血という肝臓の血が傷む。
目は肝臓からの肝経を介して血液という栄養でよく見える。
ところが、目を酷使する生活を続けていると肝血と深い肝陰が消耗され傷む。
食事から補いきれなくなる。
肝はオーバーヒート状態となり熱を帯びる。
漢方用語では「血虚血熱(けっきょけつねつ)」状態。
また肝血のメインは目と筋に栄養を送っている。
そして余った分を爪や髪へ回す。
肝血が傷むと髪のほうへ回らなくなり、抜け毛が増えたり細くなったりする。
同時に頭皮は乾燥しやすくなりフケもでやすくなる。
漢方では「髪は腎の経絡」となるが、肝血が傷むと腎陰も傷むためこのようになる(肝腎同源)。
そこで肝血を補い肝のオーバーヒートを落ち着かせる熄風(そくふう)処方を考えた。
2回目来店
「漢方を飲みだして大便が増えて、2日に1回くらいに、痒みもフケも落ちついてきました」と報告あり。
調子良いので、1日1回にして再発なければ終わりへ。