手のほてりの相談はほとんどないのですが、水泡が出て荒れる「掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)」は結構多いです。
これは「心包経(しんぽうけい)」から波及してきた熱が強く、同時に体の水分リンパ液が汚れていると、手の平で滞りを起こし、水泡となって皮膚へ出てくるのです。
この考え方の症例の方がもっとも多く、他に「血虚(けっきょ)」や「腎虚(じんきょ)」「瘀血(おけつ)」タイプの方でも荒れる事があります。
もちろん、ひとつに限らず、2つ~4つ位重なっている方もちょこちょこお会いします。
もうひとつは、「手汗」の相談です。
これは顔や脇の汗かきとは病理が大きく違います。
手の平のみにベッタリ汗をかいて困る…ひどいとノートや本などちょっと触っただけで手の平の形に濡れてしまう位の汗かきの方もいます。
触れる紙という紙はすべて湿気させてしまうので、何でも触れず困って相談に来られます。
日本語の表現で「手に汗握るゲーム」などと言いますが、先日のサッカーワールドカップの試合など、正にそれでしょう。
この時、手が興奮して汗が出るのではなくドキドキしているのは心臓ですよね。
心臓が興奮して「心包経(しんぽうけい)」を通って手の平が汗をかいているのです。
汗かき 30代 男性
4月
10年位前から続く汗かきで相談あり。
アオキ薬局では毎年6月7月8月は汗かきの相談がすごく多い。
特に上半身や顔、頭の汗かきは、周りの人はそうでもないのに、自分1人だらだらと汗をかいているのは他人の目も気になり、恥ずかしい。
汗かきの人でも冬は大抵おさまっているもので、これが普通にしてても汗ばむ6月になるとグッと増えるのだが、4月に相談に来られるのは比較的早い方で、かなり重症の方と言える。
汗は額の生え際、首回り、脇に多く出て、ひどいとみぞおちの所にも汗がたまると本人曰く。
舌診するとけっこうな湿熱体質で、お酒かと思いきや、甘い物が好きでちょこちょこ食べる。
1回分をお店で飲んで10分待ってもらった。
10分で額の汗は引きだし、15分で脇の汗も落ち着いてきだした。
あとはしばらく続けて体質改善をはかるように伝えた。
現在服用中。
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