№6で胃腸にこもる話をしました。
胃にこもりすぎれば胃ガンに、小腸にこもりすぎればクローン病に、大腸にこもりすぎれば大腸がんに、盲腸にこもりすぎれば虫垂炎になります。
ガンまではいかなくても潰瘍だったり、○○炎なんていっぱい起こります。
胃腸に熱がこもったら、その熱は食道を通して上へ昇り口渇となり、ちょこちょこ水分を摂るようになりやすくなります。
今回はこの上へ昇った熱の悪さについて書きます。
まず、血圧が高くなりやすくなります。
40代位まで低めだった人でも疲れたりした時、一時的に高くなります。
でもふだんは低めだから、自分は低くて大丈夫とタカをくくっていると、脳卒中を起こしたりします。
つまり血圧は低くても、のぼせやすい人は気を付けないといけない、のぼせを治さなければいけないのです。
若い時、ほてったり、のぼせやすかった人は、50才を過ぎたら、血圧もちょこちょこ測りましょう。
特に疲れている時の数値を測りましょう。
体がバテたり、しんどい時の自分の血圧を知るのが大事なのです。
さらに過労気味の人も血圧を測りましょう。
もしそれで一時的にせよ高い数値が出たなら、さらに疲れが溜まった時に、ポンッと急上昇します。
恐いですよね~。
もちろん病院の降圧剤で一定を保つ事はいい事なんですが、根本の体内の熱がそのままでは、他の病気になるだけですし、老化は早く進むばかりです。
漢方はこの根本の熱を冷ましていく事が出来ます。
たちまち何も病気ではないのに漢方を飲むのは抵抗があるかと思いますが…。
また「未病(みびょう)」話になりますが、予防ってほんとに大切なんです。
頻尿、陰分の冷え 80代 女性
4月
トイレが近いと相談あり。
昼間で30~2時間に1回、夜も3~4回とかなり回数が多い。
さらに陰部が寒くて、違和感を感じる。
冬だけでなく、真夏でも同じように冷感を感じ、特にクーラーの中ではすごく冷たく、時に痛みのような感覚もある。
婦人科でみてもらったが、特に異常はない。
仕方なくほぼ年中、下腹部にカイロを貼っている。
病院から過活動膀胱に効く薬を処方され、服用している。
これは最初のうちは効いていたが最近は飲み忘れても回数に差はなく、ほとんど効いていない様子。
舌診すると舌苔が厚めの湿潤傾向。
豆腐状のような泡状も見てとれる。
苦いお茶は苦手とのことで錠剤の漢方の組み合わせで様子を見ることに。
とりあえずお店で1回分飲んで20分待って頂いた。
さすがに20分ではよく分からなかったが、2週間続けてみることに。
4月 2日後
「だいぶええわー」とTELあり。
トイレ回数はまだまだ多いが、陰部の冷感がとれてきたと報告あり。
4月 2回目の来店
明日漢方がなくなるとのことで、1日前に来られた。
聞くと、昼間のトイレは30分で行く事はなくなったが、まだ回数は多め。
夜のトイレはここ数日1~2回まで減った。
「(夜)あんまりたびたび行かんでもええよーなって…」と笑顔で報告あり。
「もうちょっと続けといた方がええと思って…」とも。
この方は陽気不足による、「脾湿(ひしつ)」がたまってしまい、それが足の方へ回り、静脈系還流血の流れを悪くしていたと考えた。
そこで、早い血流改善に「地竜(じりゅう)」を多めに使うと同時に陽気を補い「脾湿(ひしつ)」を除くことを考えた。
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