「五穀豊穣(ごこくほうじょう)を祈る」なんて言いますが、五穀とは何でしょうか?
日本は稲作中心ですので、米がしっかり採れるようにと思っておられる方も多いのではないでしょうか。
五穀とは、五つの穀物のこと。
それぞれの季節に実るのです。
●春は麦
●夏は粟(あわ)、稗(ひえ)
●秋は稲
●冬は豆
つまり、季節ごとに実る、これらを食べなさいと言っている訳です。
そうは言っても現代は小麦と米の食事が中心ですから、いきなり季節に併せて食べ物を変えるとはいきません。
昔は季節ごとにできるこれらの穀物を食べることで、その時期に弱る五臓を守っていたのです。
ちなみに、
●春の麦は肝(かん)を補う
●夏の粟(あわ)、稗(ひえ)は脾(ひ)を補う
●秋の稲は肺を補う
●冬の豆は腎を補う
となっています。
残る五臓のひとつは「心(しん)」ですが、ここには黍(きび)が入ります。
春に肝が弱れば、だるく疲れやすくなり、夏に脾が弱れば胃腸症状が出て、秋に肺が弱れば鼻炎や咳に、冬に腎が弱れば腰が悪くなったり、おしっこの問題となります。
それらを防ぐのに、季節ごとの穀物を食べましょうと言っている訳です。
医食同源による、予防こそ最高の医療と考える漢方らしい考え方ですね。
下着の汚れ、下腹部の重み 80代 女性
3月
下腹部の重みで相談あり。
何か悪いものが出来たのかと病院で詳しい検査をしたが、何も出ず。
しかし自覚として重いような、だるいような、何とも言えない違和感が取れず、さらに紹介してもらって大学病院まで検査に行った。
しかし、やはり何もなく、本人は落ち込んで帰ってきた。
自律神経系の乱れかもという事で、軽い安定剤を処方され、のむと何となくより症状が強くなる感じ。
何だかんだで婦人科、内科、外科、心療内科とめぐったが、これといった改善なし。
健康のため、毎日30~40分歩いている。
食欲はふつう。
年齢の為、トイレは近くなったが、頻尿まではない。本人もそこまで気にしていない。
足へ回った血液が静脈系を還る時骨盤内を通る。
この場所で「瘀血(おけつ)」とは、「胸満、唇季、舌青、口操、腹満」とあり、この中の「腹満(ふくまん)」とは、下腹部の様々な症状の事を言う。
婦人の方は子宮系の問題も出てくる。
そこで、下半身の血流を良くして、下腹部の瘀血(おけつ)を除くよう、処方した。
3月後半
「漢方飲みだして、いい日が3日、まだ何となくあるのが3日位」と良い変化が出て来ている報告あり。
しばらく続けて、症状が取れ切れるまで服用することに。
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