「風邪の時は食事はおかゆ、そして風邪薬(葛根湯)」
とアオキ薬局ではお伝えしています。
主食である米の力は日本でも中国でも認められています。
稲(いね)の語源は「息の根」であり、息づくための根本パワーという事です。
昔、室町時代より前の節分(2月3日)では、豆ではなく米をまいていたそうです。
米をまき、豆をまき、家の中から悪霊(病邪)を追い出す習慣です。
米には神秘的な力がこもっています。
漢方の教典「傷寒論(しょうかんろん)」には、風邪薬は米のおかゆと一緒に飲むよう記載されています。
一緒に飲むことで、漢方薬で衛気(えき)というバリアを、おかゆで胃気(いき)という生命エネルギーを補うのです。
又そこには、風邪をひいた時は消化に時間がかかるものは胃気を傷つけるのでダメだとも書かれています。
麺類はもちろん、生物(すし、さしみなど)体を冷やす果物、肉、魚もダメなのです。
子供の頃風邪をひいた時、お母さんがおかゆを作ってくれたように、大人でもこの方法が一番風邪が長引かず薬もよく働くのです。
先日、お店で「風邪ひいたらステーキを食べて体力をつけて治すようにしている」と話したお客さんがいました。
当然私は強く諭しました。
風邪にポピュラーな漢方の葛根湯はもちろん、パブロンでもベンザでも食事はおかゆにし、服用して休むのが一番の養生&治療になるのです。