漢方的に見た正しい冬の養生法のポイント
約2000年前に書かれた漢方医学のバイブルともいうべき黄帝内経には、冬は万物が静かに沈み消極的になる季節であり、この時期は「たくわえる」という事を第一に考えて、決して発散してはいけないと書かれています。
ポイント③
「冬には精をつける食べ物を」
寒い季節ですのであたたかいものを食べるのはもちろんですが、生姜やニラなど体を暖める食材をとるようにします。
中国でも冬になると北方では羊の肉が食べられますが、羊肉は性が「温」で、ビタミンなどの栄養も豊富に含まれています。
また、冬は陰陽五行説という中国の考え方では「腎」の季節で、「腎」は「精」という生命の根元的な物質をたくわえているところでもあるので、出来るだけ栄養の豊富な「精」を補うものを食べると良いとされています。
以上、簡単に冬の養生のポイントをまとめてみましたが、一言付け加えればこれを実行すると確実に太ります。
しかしながらそれが自然のサイクルである以上、太った体は厚めの衣服で覆い隠して、春からの活動期にそなえるのが正しい漢方の養生法です。
冬の間に十分なたくわえをしておかないと、春になると体調を崩すことにもなります。
この時期の無理なダイエットは健康を損なう可能性があることを覚えておいて下さいね!
●おすすめの漢方薬
・金匱腎気丸(きんきじんきがん)
・活命参(かつめいさん)
・鹿茸大補湯(ろくじょうたいほとう) など
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