*胆は決断を主る…「胆」にまつわる言葉
漢方では「胆」は胆汁の貯蔵と排泄にほかに、勇気の腑として「決断を主る」とされる五臓六腑の臓腑になります。
したがって胆が不調になると、精神面では決断力がない=優柔不断になりやすく、落ち込みやすくなります。
「肝っ玉が大きい」「肝っ玉が小さい」「豪胆」「大胆」「少胆」「落胆」「魂胆」などの言葉からもわかるように、胆は心の落ち着きにも係りがあります。
実際、落胆するとそのショックが脳下垂体に影響し、ホルモンバランスが乱れます。
体調面では胆汁の分泌が低下するので、胸脇苦満(=胸の辺りにつかえがある、女性の場合は夕方近くになるとブラジャーが苦しくなる、脇下の膨満や疼痛)、食欲減退、お腹が張る、便がベタつくなどの主症状が現れると同時に「口の中が苦く」(=胆汁逆上)なってきます。
*肝と胆…臓腑の関係性
漢方では内臓のことを「臓腑」といいます。
この臓と腑には、とくに関係が深い組み合わせがそれぞれあり、胆の場合は「肝」となります。
ペアとなる臓腑は、どちらか一方の調子が悪くなると、もう片方も調子が悪くなります。
とくに精神面は、肝胆の働きが大きく、「肝は謀慮(ぼうりょ)を主る」「胆は決断を主る」と言われて、肝が巡らした考えに、胆が決断を下すことによって、精神意識の決断は正常に営まれています。
また体調面の「肝」と「胆」の連携では、血液中の中性脂肪やコレステロールの量の調整しています。
体内の余分な油分は、この肝胆の協力関係のもとによって代謝や排泄が行われていますが、余分な油分(処方箋や医薬品、添加物、肉の脂身など)の処理が追いつかなくなると、胆管に胆汁が詰まって炎症を起こしたり、胆石ができたりと「胆のうのトラブル」が発生しやすくなります。
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