イボ・・・ツリーマンと呼ばれる男性について
テレビで紹介された「ツリーマン」と呼ばれるインドネシアの男性、ディーディさんを知っていますか。
体中にイボが、木が延びるように増えていく病気体質です。
彼について私は独自の意見を持っています。
全身体中にイボが出来、木が成長するように伸びて増えていく。
アメリカ・メリーランド大学の医師達が手術によって95%以上のイボを取り除き、かなり改善しているようである。
ありふれたウイルスである、ヒト・パピローマ・ウイルスが増殖し、彼をツリーマンにしてしまった。
大抵は皮ふに小さなイボを作る程度のこのウイルスが、彼の場合なぜこうまで増殖してしまったのだろうか。
メリーランド大学のギャスパリ医師は、遺伝子による自己免疫システムの異常から、ウイルスに対して、ふつうの人とは違う誤った指令をだして「ツリーマン」になっていると考えているようだ。
テレビでは、ディーディさんの仕事は肉体労働で、又インドネシアという地域のため多量に汗をかくと思われる。そのため水分もたくさん摂るでしょう。
ウチでお世話させて頂いたイボの方の中には「ツリーマン」程ではないにしても、体のあちこちに発生し、病院で取り除いても再発を繰り返す方が何人もいました。
大人だけでなく子供さんもいました。
原因は皆さん同じでした。
冷たいものの摂り過ぎなのです。
暑いから、口当たりがいいからと冷たいものを飲み過ぎる事で、体の中に「邪毒」を作ってしまっていたのです。
この「邪毒」は冷蔵庫の害とも言えます―摂り過ぎた事で体がさばききれない「邪毒」は、体の中で「痰湿(たんしつ)」となって溜まります。
この「痰湿」は軽いうちはただベタベタしたものですが、いずれ「滞り」をおこし、固まってくるのです。
これを「痰瘀(たんお)」と言います。
これが皮ふでウイルスと一緒に悪さをするとイボになります。
「滞る」性質がありますから、同じ場所に何度でも再発し、その回りへ増殖する雑草のようなものなのです。
だからいくら表面を刈ってもまた生長してきます。
この「痰湿」は基本、腹膜間に溜まり、全身へ波及していきます。
つまり根本は腹膜間の「痰湿」を除かなければ根治できないと考えています。
漢方は、根本の「痰湿(たんしつ)」を除く,「痰瘀(たんお)」を除くための処方を考え、組んでいきます。
同時にそういう体質を作ってしまった生活習慣にも目を向け、アドバイスします。
滞る「痰瘀」を作る原因には冷飲だけでなく、寝不足、精液の出し過ぎ、甘いものの摂り過ぎなどもあるからです。
小さくてもイボが再発して困っている方、ぜひ一度お尋ね下さい。
皮ふ病専門の薬剤師がお待ちしております。
青木正人
イボってどんな病気?
イボはヒト乳頭腫(にゅうとうしゅ)ウイルスが皮膚に感染してできる乳頭腫で、ウイルス性疣贅(ゆうぜい)と呼ばれる病気です。
イボ・硬いイボ・柔らかいイボの原因は?
ヒト乳頭腫ウイルスは、指のささくれや足底などの小さな傷口から感染します。
表皮の一番深い層にある基底細胞に感染すると、細胞が増殖してイボをつくります。
ウイルスの種類の違いで好発する部位や皮膚症状は異なります。
手足に好発する尋常性疣贅(じんじょうせいゆうぜい)、性行為で感染する陰部の尖圭(せんけい)コンジローム、若年者の顔面に出やすい青年性扁平(へんぺい)疣贅などがありますが、小児には尋常性疣贅が最も普通にみられます。
イボ・硬いイボ・柔らかいイボの症状は?
尋常性疣贅では主に手足の指や足底に、はじめは平らな小さい丘疹(きゅうしん)が生じ、徐々に表面がザラザラして灰白色のドーム状の盛り上がりになります。
足底では扁平なことも多くタコやうおのめと間違われることもあります。
イボの表面を削(けず)ると点状の出血がみられることも特徴です。
一般的に以上のように言われていますが、実は「水毒」という体の汚れが皮ふにたまり、イボが出来やすい体質が出来上がってしまっている為イボになるのです。
イボ・硬いイボ・柔らかいイボのアオキ薬局流治療法は
根本は「水毒」体質をキレイにして、体の中から皮ふをキレイになることでイボが出来る体質を改善する事ができます。
外科的に液体窒素(ちっそ)による凍結療法が一般的です。
イボに数秒間当てて凍らせ、取り除く方法が早いのですが、いくつもある場合は大変です。
簡単な体質改善に、はとむぎ成分のヨクイニンの錠剤を内服する方法があります。
ただハトムギぐらいではほとんど効いていないのが実際です。
大きいイボがたくさんある場合の体質改善にはヨクイニン成分の入った漢方薬と根本からの漢方薬を併用すると効果的です。
治療実績
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