春の「木の芽時」・№1        2018年 4月20日


桜もすっかり散って、葉桜となってしまいました。
桜の花が満開になり、今まで緑と茶だった山々が一斉に淡いピンク色で覆われる様は、モノクロからカラーになる美しい春の絵画です。
散ってしまうのは残念ですが、その後に続く薄緑の若葉の風影もなかなか素晴らしいものです。


この木々が芽を出す、芽吹くことを「木の芽時」といいますが、4月半ばから5月にかけての季節を表しています。
この時期ストレスは増すらしく、不安や焦りが強くなる事は多くなるようです。
「気が詰まる」とか「気が滅入る」とか言いますが、ストレスでイライラしたりするより内攻的な感情の方が強くなる傾向にあります。



また「病は気から」とも言われるように、気の問題が生じるといろいろと心の病が体の症状として出てきます。
これら気の病(ストレス含む)に大きく関わっているのが、「肝と脾(かんとひ)」です。


「肝は疏泄を主る(かんはそせつをつかさどる)」といって全身すみずみまで、気の流れをコントロールしています。
本来、春という季節はこの気の流れが活発になり、体も軽く動きやすくなるものです。
ところが本来、肝が持っている「肝血(かんけつ)」が足りないと、肝の機能が落ちると同時に気巡りもまた、十分回らなくなります。

もうひとつ気を作りだしているのは「脾(ひ)」の力です。
「脾(ひ)」が弱いと気を作り出す力そのものが弱く、ないものは回せないので、巡りが悪くなります。



不眠、疲れやすい     16才 女性

3月
母親と一緒に高校生の娘さんより相談あり。
まず眠りだが、3~4時間で目が覚めてしまう。
嫌な夢も多く、夢の途中ではっと目覚め、ホッとする事もよくある。
これが中3位より続いている。
病院での検査では何も問題なく心療内科より、軽い睡眠導入剤と朝のむ安定剤を処方されている。
この朝の薬のせいかい、学校でもすごく疲れを感じ、勉強or集中できない。
薬をやめるのは恐ろしく、今の所ずっと続いけている。
食欲はある時とない時があり、欲しくない時はかなり少食。
コーヒー、紅茶が多い。
ちゃんと登校しているので、登校拒否という訳ではなくただ疲れをすごく感じ、そのため勉強にもついていくのが厳しい。
まず昼間をシャキシャキと元気に動けるように、また夜にはぐっすり眠れるようになる事で根本の体力の回復を考えた。

4月
「眠れると違う…」と報告あり。
やはり、しっかり眠れるだけでずいぶんと良くなってきた様子。
朝の漢方は寝不足の時のみで、飲んだり飲まなかったり。



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