冬は寒いため毛穴は閉じています。
そこに風邪をひくと、冬の風邪のゴミは出し切れない。
表の症状は消えて風邪は治り切ったように見えても、体の中の風邪によるゴミは、春はまだ残っているのです。
気温が上がったり下がったりで肌の毛穴の開け閉めもまだ、冬の状態では開け切れず、ゴミも出し切れにくいため、発熱という手段でもって、無理やりゴミ出ししているのです。
丸一日位は着込んで発熱させた方が早く抜けるのはそういう意味です。
漢方の古典、黄帝内経素問(そもん)にも、
「冬に寒に傷(やぶ)られれば、春に温(うん)を病む」とあり、冬に次いで春に風邪をひけば発熱しますよと言っています。
しかし、風邪をひくのは、気温差による寒さにあたるだけではなく、その時の生活習慣とも大きく関係しています。
寒さのほかに、過労、寝不足、食べ過ぎ、などが重なっているものです。
つまり、春の花冷えから肌を守るバリアが弱っているので、ひき込んでしまうのです。
だからといって生活習慣は急には変われませんから、せめても養生として「早めの葛根湯とネギ」をおすすめしています。
から咳 50代 女性
4月初め
2月に1回、3月に1回、風邪をひいて、その後咳が続いている。
お店に来られた時からずっとから咳をしている。
大きな咳ではないが、ずーっとコンコンしているので、こちらとしても気になる。
今だけのただのエヘン虫かなーっと思って聞いてみると、約1ヵ月ずっとこの状態だと言う。
病院にはかかっていて、レントゲンでも問題なく、薬も去痰剤や気管支拡張剤など服用中だが、続いている。
聞くと3月の風邪は熱が出た。
検査ではインフルエンザの弱い型だった。
その後、他の症状は取れたが咳だけ長引いていると本人曰く。
口や咽の渇きが強く、一日中ずっと何か飲んでいるとも曰く。
舌診と肺経絡上のツボの圧痛より、肺から気管支にかけての風邪のゴミがまださばき切れていない。
お店でまず1回目としてお茶にして飲んで頂いた。
一杯のお茶を5分かけてゆっくり飲み、飲み終わる頃には咳は止まり、ツボの圧痛も消えた。
本人が言うには「口の渇きがない…全然」と。
本人も漢方の効き目に驚かれている。
とにかく「3日はちゃんと飲んで…その間にまったく咳しなくなったら終わりでいいよ」と伝えた。
ただし、「ちょっとでも残っていたら、もう3日飲んで」とも。
この辺り、きちっとゴミ出しするかどうかで後々、体調が違ってくる。
いつも皆さんに伝えているが、本当に「風邪は万病のもと」です。
お問い合わせはメールでもお電話でもお気軽にどうぞ。
TEL(086)466-0395
アオキ薬局は、全力で元気を取り戻すお手伝いをします