前回№2でにきびの源は、腹膜間にたまる「宿食(しゅくしょく)」と、皮脂がくっついたものが原因と述べました。
漢方はこのくっついたものを「湿熱(しつねつ)」とか「痰毒(たんどく)」といいます。
湿熱症として、専門書などにも載っています。
では、にきびがある人は皆、湿熱症かと言うとそうではなく、瘀血(おけつ)メインの方もいれば、陰虚(いんきょ)メインの方もいます。
ただ、湿熱体質の方が多いのです。(アオキ薬局では)。
この湿熱体質、実は解毒する(キレイにする)のが結構やっかいなのです。
体の中の湿とは、体重の60%もある水分、それが熱を持って汚れているので、急いで改善する(掃除する)には、漢方も量がいるのです。
そこで、アオキ薬局では、にきびの改善にだいたい3~4処方ベースの合方調合になります。
さらに詳しく専門的に言えば、「湿熱(しつねつ)」は「湿」と「熱」に分けて解毒をかけていきます。
ところが、もともと湿は”温める”生薬を使ってさばき、熱は”さます”生薬を使ってさばきます。
温薬と寒薬の相反する生薬を組み合わせて使うのです。
その中でも湿>熱になっているのか、湿>熱になっているのかで、使う生薬も変わってきます。
もちろん量加減もです。
そのため治療が単純ではなく、時間もかかります。
また、湿熱症と言っても、そのメインとなる汚れの場所に合わせて生薬や処方も変わってきます。
例えば…
1、三焦湿熱(さんしょうしつねつ)ー肝経を中心とした水分系の流れ
2、陽明湿熱(ようめいしつねつ)ー胃腸を中心とした腹膜系
3、大腸湿熱(だいちょうしつねつ)ー肺、大腸を中心とした粘膜系
4、膀胱湿熱(ぼうこうしつねつ)ー腎、膀胱系を中心とした汚れ
細かく分ければまだまだあります。
昨年と違って、今年の春は短く、季節は一気に夏に向かうそうです(天気予報では)。
早めに薄味の食事を増やしたり、魚メインの食事の回数を増やしたり、腹八分を心掛けたりして、体の汚れが少しでも減るだけで、夏の暑さにも強くなります。
変形性関節炎 50代 男性
肩の骨の痛み(肩甲背の背中側一番上)
1月初め、ある日、急に肩に激痛がきて、肩が回らなくなった。
ちょっとひねっただけでも痛み、体をひねれない、左肩のみ。
ここの所、肩の痛みの方からよく相談があります。
肩が回らないと服も着れない。
左腕を服のそでに通すのに30分かかったと本人曰く。
病院では急性関節炎でセレコックス錠&ロキソニンを処方されている。
激痛で動けないのはなくなったが、今でもひねると痛む。
治り切らないと相談あり。
一般に肩辺りが痛むと、肩関節だと思い、年齢によって四十肩、五十肩だと思うようだ。
それでも浅い病理なら、時間とともに自然治癒もするが、過労や老化から出たものは、治り切らず、いつまでも続くようになる。
漢方には、そういう方を治し切り離脱する方法がある。
骨と筋に働く深い漢方を調合した。
まずお店で服用して10分待ってもらうと、うしろへひねった時の痛みが半減。
あとは続ければ、取れてしまって以前のようにひねっても痛まなくなると説明。
しばらくはかかるが、体は治し切れるうちに治し切れば、何年も出て来なくなる(うまくいけば一生)。
年を取ると、ひとつまたひとつと病気が増えるので治し切れるうちに、治していきましょう。とアオキ薬局では強く思っています。
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アオキ薬局は、全力で元気を取り戻すお手伝いをします