腎=生命の源・№2         2021年 1月23日


東洋医学において、五臓六腑の中で「生命の根源」と言われているのが「腎」です。
成長、発育、性欲、生殖、排尿排便、髄(骨、脳)呼吸などに深く関わるとされています。

●腎のエネルギーが低下すると…

腎のエネルギーが低下した状態を東洋医学では腎虚と言います。
エネルギーには、体を温め、機能を活性化する「陽」と呼ばれるものと、体の熱を冷まし、体内を潤す「陰」と呼ばれるものがあります。

「陽」が不足する状態を「腎陽虚」
「陰」が不足する状態を「腎陰虚」と言っています。

「腎陽虚」

手足の冷え、顔面蒼白、元気がない、寒がる、腰や下肢のだるさ、頻尿、排尿困難、不妊、インポテンツ、早漏、手足や顔のむくみ、下痢、舌がポテッと淡い色になり、白い苔がつくなどの症状が出ます。

「腎陰虚」

ほてり、ふらつき、のぼせ、生理不順、イライラ、不眠、耳鳴り、口渇、腰のだるさ、舌が赤く乾燥気味などの症状が出ます。



●腎を補う生薬

腎を補うには、不足した「陽」、「陰」をそれぞれ補う必要があります。

「陽」と「陰」をバランスよく補えば、腎陽虚の冷えや頻尿、腎陰虚のほてりやのぼせなどにも、改善が期待できます。

<腎腸を補う生薬>
鹿茸、肉従蓉 など

<例>鹿茸
東洋医学的な働き
・温腎壮陽:腎の陽を補う
・補腎
・強健筋骨:筋肉や骨を丈夫にする

西洋医学的な働き
・腎臓機能の促進
・強壮作用
・強精作用
・心機能の回復
・抗老化作用

<腎虚を補う主な生薬>
亀板、枸杞子など

<例>亀板
東洋医学的な働き
・志陰補精:腎の陰と精を補う
・補血:血を補う

西洋医学的な働き
・末端循環障害改善作用
・体温維持作用



生薬は加減と組み合わせによって使い方は様々です。
バランスも大切です。
必ずプロにご相談下さいね。



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