背中の黒ずみ、かゆみ・80代前半 男性



初回来店

腰痛で相談あり。
以前より腰は痛いが、それ以上に今は背中の痒みで困っている。
朝起きた時と、特に夜が痒い。
背骨の辺りが痒く孫の手でかいたり、薬を塗ったりしている。
風呂の中ではかゆみはない。
これだけで血熱性のアトピーとは違うとわかる。
背中だけでなく、腰からおしり辺りも痒い。
みせてもらうと、何度も掻き壊して跡が黒くシミになっている。
少々膨らみもある。
本人としては、こちらを先に治したいと。
漢方的に血虚生風によるかゆみの処方は、腰痛にも効果があるので私も先に皮膚を良くした方が良いと考える。
高齢になってくると体の中に潤いを保つ力が落ち、肌も乾燥ぎみとなり、衣類などで生じる静電気が刺激となって痒みを起こす。
そこで肺経を中心に、陰分を保つ肌バリアを上げる処方の組み合わせとした。


2回目来店

「前よりは楽になりました。まだ少し、日によって痒みが出る。」


3回目来店

「錠剤だけでお腹がいっぱいになる」と。
あとは、塗り薬で様子をみたいとの話。
痒い時は、毎日ではなくても飲んだ方がいいのだが、金銭的に厳しく漢方は中止に。