夏から秋の漢方・№3         2018年 9月15日


秋、涼しくなってくると、急に寒く感じるようになります。
齢を取る程、この傾向は強くなります。

これは夏場、暑くて肌の毛穴が開いて、汗とともに体内の熱を籠らないように発散していたのが、肌寒くなっても毛穴は急には閉じきれないためです。

若い人程、この開け閉めがしっかりしていて、また陽気も盛んなので、皮ふバリアも強くかなり寒くなるまで、薄着で大丈夫なのです。

この毛穴を漢方では、「皮毛腠理(ひもうそうり)」と言い、肺の支配下にあります。

肺の気や陰が弱っていることを肺気虚(はいききょ)や肺陰虚(はいいんきょ)と言い、毛穴の閉じ方が悪いと、涼しや、冷えにあたって、風邪を引くようになります。

秋の風邪は、これら肺気・肺陰が弱っている人がかかり、咳が長引くようになります。

今までは風邪を引いても鼻水や咽痛だけで、咳など出なかった方が、咳が長引くようになれば肺気・肺陰が弱ってきているのです。

そんな時は、米と山芋がおすすめです。
しっかり食べて肺気・肺陰を補いましょう!。






結節性痒疹      30代 男性


3月
5~6年続く痒疹で相談あり。
見せて頂くと、背中、太ももの前と後ろ、ふくらはぎ、お腹に少し、手の甲と全身に結節型の大きくふくらんだ固定疹が出ている。
また過去のあとかた、シミも多数あり。
汗をかいたり、疲れるとかゆみが強くなる感じあり。場所を問わず、いきなり出てくるので、本人も病院も原因が良くわからない。
結節性痒疹は体の営分(えいぶん)、血分(けつぶん)に邪毒がこもり、体の解毒作用が落ちていると肌に出てくる。
漢方で、邪毒を除き、解毒を上げていくよう説明。


4月
続けて服用


5月
背中は汗をかいても、かゆみが起こらなくなった。
新しく出る痒疹もほぼなく、過去の大きくふくらんだのも平らになり、目立たなくなってきた。

本人の希望で1日1回へ。

7月
続けて服用

10月
1日1回から3日に1回位飲んでいる。



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