心を整えるー漢方分類ー・№9     2018年 6月14日



№7、№8の続きです。

この水毒がのどで滞ると、イガイガしたり、エヘン虫のようになります。
のどに何かつまっているような、ふさがれているような感じがして、飲み物でも食べ物でも取れず、続くようになります。
そして、うつっぽくもなりやすくなります。

これには有名な「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」という処方があります。
この停滞はこの処方ですぐにでも楽になるのですが、根本の気の流れが良くならないと、またすぐ起こってきます。
例えばこの「半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう)」には「蘇葉(そよう)と厚朴(こうぼく)」という生薬が入っています。
この2つは肺気の流れを改善し、下へ降ろす働きがあります。
肺と大腸の関係から、服用すると便通が良くなったり、ガスが良く出る人もいます。

「茯苓(ぶくりょう)と生姜(しょうきょう)」という生薬も入り、小便の出が良くなる人もいます。

気の流れが悪いだけの人は、これでいいのですが、気が少なくなっている人は「気虚(ききょ)」という体質を根本に持っているので、気を補うものを入れることで、根本改善できます。

代表は「人参(にんじん)」になります。







のどのつまり、ゲップの音      40代 女性

5月
ゲップすると音が出ると相談あり。
いきなり「エベェッ」という声のような奇声が出るのが困っている。
つい先日も同じような相談はがあった。
時期的なのか、梅雨のため、湿度が強いせいなのか同じような症状の方が立て続けに相談を受けた。
特にのどのつまり感というのはないが、原因はやはり「水毒(すいどく)」と考え、舌診すると、奥に多くたまっている。
位置、量、厚み、辺の状態から、「隔間支飲(かくかんしいん)」という言葉が思いついた。


店で1服お茶にして飲まれ、5分で胸のつかえが取れた。


現在服用中。




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