肝の経絡・№2 -爪、目-     2018年11月30日


肝の血虚(けっきょ)に効く漢方は多種あります。

処方中に地黄(じおう)、山茱萸(さんしゅゆ)、芍薬(しゃくやく)が入ったものは、多かれ少なかれ肝血を補う働きがあります。

また、体の陰分(血液や津液)を補う基本は甘味の生薬になります。

地黄(じおう)、人参(にんじん)、甘草(かんぞう)、黄耆(おうぎ)、麦門冬(ばくもんどう)、粳米(こうべい)など甘味があるものは全て、補血補陰の生薬です。

もちろん食事でもレバー、貝類、ひじき、こんぶ、プルーンなど血の材料をしっかり摂ることが大切です。


漢方は食事の延長ではありますが、食事そのものではありませんので、食事からも積極的に補っていきましょう。

その上での漢方ですが、少しご紹介します。


1、四物湯(しもつとう
1、杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)
1、当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
1、黒逍遥散(こくしょうようさん)
1、黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)
1、帰耆建中湯(ききけんちゅうとう)
1、補中益気湯(ほちゅうえっきとう)

などは、私がよく繁用する処方です。

あとはそれらをベースに、各々の症状に合わせて、組み合わせていきます。

例えば、肝血不足からの目の疲れには
「杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)」に、「洗肝明目湯(せんかんめいもくとう)」を合わせる。などです。

肝血、肝陰が潤い、肝経より目に回ってくることで、いつまでも、目はよく見えるし、疲れにくいし、老眼だって進むのが遅くなります。


№3では続きをご案内していきます。




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