「不安、鬱、不眠」心の漢方・№10  2018年11月13日



心の病は漢方では、「心」と「胆」を中心に考えると述べました。
より臨床的に多いパターンと具体的処方を示していきます。


④瘀血(おけつ)

瘀血自体は経絡の脈中での血流の悪くなった事を示します。
ここでは心(しん)の血液循環が悪い為に出てくる「心血瘀阻(しんけつおそ)」を示します。
血は気の運行に引っ張られる形で巡っていて、気が減ったり、動きが悪くなると血の巡りにも影響します。

そのため、心の陽気が落ちると、心胞経の血の運行も悪くなり心(しん)の症状が出てきます。

もうひとつは外的なもので、風熱湿邪にあたり、血流が悪くなる事があります。
心脈が流れにくくなることで、やはり症状が出てきます。

瘀血(おけつ)の特徴として、唇の乾燥や色が暗紫、爪の色、心痛、指の瘀脈、舌の青み、腹部の張り、息苦しいなどがあります。

心の瘀血(おけつ)にはさらに、心悸、不安感、胸の不快感などが伴います。

心の瘀血(おけつ)は陽気の問題からか、風寒湿による外邪の問題なのかで、処方の組み立てが大きく異なります。

処方は色々ありますが、桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)、還元清血飲(かんげんせいけついん)、桃核承気湯(とうかくじょうきとう)、附子理中湯(ぶしりちゅうとう)、桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)などがあります。





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