春の花冷えによる風邪・№3      2018年 4月10日



さて、ではひいてしまって熱が出たら?
何度も言いますが、発熱は体のゴミ出しです。
つまり薬はゴミ出しを助けてやれるようなものがいい訳です。
そうすれば、早くゴミが無くなって、熱も早く下がってくるし、後々も早く回復します。
こういう時に使う漢方は最初は葛根湯なのですが、熱が出て汗をかきだしたら変わります。
一番は牛の胆石でできた「牛黄(ごおう)」です。
牛黄は「出すべきものは出す」力を助けてくれる、漢方の中でも高貴薬と言われる優れものです…ちょっと高いですが…。
でも、この春に風邪をひいて熱が出たら「葛根湯+牛黄」が基本。
体質・症状によって葛根湯じゃない処方のこともありますが、牛黄はとにかく良く効いてふつう一日で風邪を抜いてくれます。
ここに解熱剤などを使って無理に熱を下げて十分ゴミ出しできないと、咳が残ったり、鼻づまりが残ったりします。
この辺りが現代の西洋医学と大きく違う所ですが…。

もし症状が治り切らない時はアオキ薬局でご相談下さい。





肩の痛み、腕の痛み(約3年続く)    50代 女性

3月後半
約3年続く肩の痛みで相談あり。
五十肩ではないので腕はちゃんと上に上がる。
でも、ひねるような動きをした時、ズキッと強い痛みを感じる。
そのひねり方でも、うしろ側へひねった時、上側にひねった時、前側にひねった時で痛む場所が違い、治し方も変わってくる。

最近、このようなひねって痛む方をたて続けに何人もお世話させて頂いた。
若い時はこういうのは自然と取れてしまうのだが、50才を過ぎた頃から急激に神経や筋の自己修復が落ち、治り切らなくなってくる。
そこには漢方で言う「瘀血(おけつ)」だったり、「血熱(けつねつ)」だったり「水毒(すいどく)」だったり「陽虚(ようきょ)」「気滞(きたい)」などがからむ。
慢性の肩の痛みの代表処方に「疎経活血湯(そけいかっけつとう)」や「独活葛根湯(どっかつかっこんとう)」などがあるが、それだけでシャープに効く事はまずない。
その人の体質的矛盾を除くような方法と、根本体質を持ち上げる事を一緒にして始めて5分で効くようになる。

この方には2処方に「地竜(じりゅう)ーミミズのことー」を足して調合した。
お店でお茶にして飲んで頂き、10分後。
肩をひねってもらうと痛みはない。
「あれーほんとに痛くないわー」と一緒に来店した娘さんに曰く。

現在も1日1回続けて飲まれています。



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