尋常性白斑の原因と治療法



尋常性白斑の原因は?

「汎発型」の尋常性白斑の原因は、「自己免疫疾患」と言われます。
メラニン色素を作るメラノサイトを自分自身で攻撃し破壊してしまうわけです。
尋常性白斑の方に、甲状腺機能異常の合併症状が多いのも、このためではないかと思われます。
「神経分節型」では、「自律神経の異常」が原因になりメラノサイトも異常を起こし、脱色が起こると思われます。
伝染、遺伝することはないと、言われています。
一般的治療法には、ナローバンドUVB療法または、患部に副腎皮質ホルモン剤(ステロイド剤)を塗る治療がされます。
ナローバンドは、高出力の紫外線を照射する方法で、効果がある場合もありますが、人間の老化を招く紫外線を大量に浴びるという問題点があり、皮膚ガンの心配もでてきます。
また、施術後、色素が戻らなかったり、皮膚がまだらになる可能性もあります。
ステロイド剤を塗る場合、長期に使用すると、やはり副作用が心配になります。
また、局所的には効果がある程度あると言われていますが、汎発型ではあまり期待できません。
美容の皮膚移植手術もありますが、皮膚科医・形成外科医に相談することが大切です。



尋常性白斑の治療法は?

症例と経験で書きます。
自分で自分の色素を攻撃してしまうのが尋常性白斑です。
その免疫の暴走を抑えれば、どんどん拡がるのを防ぐことができます。
免疫を正常化し、自己免疫疾患を改善するとともにストレスを溜めないようにすることも必要です。
尋常性白斑は、年齢、男女問わず発症する病気です。
あとは一人一人の体質に合わせて漢方煎じ液でお世話させていただいています。
皮ふは肺の経絡です。
つまり、皮ふに問題がある時は、肺に何らかの根本の原因があるのです。
肺をスポンジと思って下さい。
スポンジに水分がなくなれば、干からびて硬くなります。
肺も同様にリンパ液という水分(潤い)が少ないと干からびて硬くなり動きが悪くなるのです。(息切れ・呼吸が浅い・咳・喘息・息づまり)
古いスポンジが干からびたのを見た事がありますか?
干からびてカチカチになるだけでなく、表面は真っ白になります。
これが皮ふで白なまずを起こす病理なのです。
つまり、肺の潤い(肺陰)が傷み、そのために皮ふに白という症状が出た。
さらにカチカチのスポンジに水をかけても弾いてすぐには吸収しません。
肺の潤いの回復にも同じ事が言えます。
そこで、白なまずを治療するにはこれらの事を念頭に入れて体質を詳しく診て処方を考察していきます。
その上で漢方のせんじ薬を組み上げます。