アトピー性皮膚炎・10代 男性



初回来店

生まれつきのアトピー肌あり。
現在はひじ内側、ひざ裏、首回りが赤く、はく脱もあり。
かゆみも強く、特に夏場は汗をかくとすごくかゆくなる。
普段は内科へ、肌の状態が悪い時は皮膚科へかかっている。
昨年夏は、額も赤く荒れたが、現在は消えている。
病院からはステロイド、プロトピック、ワセリンなどの塗り薬、かゆみの強い時は夜のみ抗アレルギー剤(抗ヒスタミン)を処方。
内科はかかりつけで変わっていないが、皮膚科は3軒目。
ドクターからは「大人になると消える事が多いので、それまでは様子をみるしかない」と。

成長期は骨が伸びる。骨にコラーゲン、カルシウムが多く消費され、次にホルモン、神経、筋肉に使われる。
そのためカルシウム、コラーゲンの不足で皮膚はアレルギーを起こしやすくなる。
同時に炎症の治まりも遅くなる。

体質弁証より、子供に多い虚証と熱証の併発体質。
漢方的にはすべての皮膚病の原因は「血虚(けっきょ)」。
この方は「血虚(けっきょ)」と「陰虚(いんきょ)」があり、これが虚証。
そこから「血虚血熱(けっきょけつねつ)」と「陰虚陽亢(いんきょようこう)」の併発。
そのため表面的には熱証が強い。さらに暑がり、冷飲が多い。
特に夏の冷飲は「虚熱(きょねつ)」の暴発を生む。
そこで夏場、汗をかくとすごくかゆみが出る。
治方は、増血と増陰、さらに冷飲に対して胃腸を軽く温めるようにして、また漢方は錠剤で表の熄風(そくふう)中心とした。

・増血、増陰のために…コンクレバン、バイラン
・胃腸の温めに…焼きしょうが末
・漢方…錠剤 2処方


2回目来店

首の荒れがほとんど消えた。
「かゆみもずいぶん楽になった」と本人曰く。


3回目来店

ひじ、ひざも少しずつ消えてきている。


6回目来店

途中、すごくかゆくて夜間かき壊してしまったが、
あとの治り方がすごく早いと喜ばれた。



現在、良くなられたので漢方薬は中止されています。